峠シリーズNo.13 佐野尻峠
期 日 2013年3月20日
参加者 CL椛澤 他2名
コースタイム 堀ノ内10:05−佐野尻峠11:00−三軒茶屋11:50−秋間梅林12:20〜12:50−堀ノ内13:20
堀ノ内の何処かで峠の事を聞こうと車をユックリ走らせて居たら、赤い屋根のお宅に人影を見つけた。先ずは車を停めさせていただく交渉が成立。 続いて峠の事を聞いた。 今では藪がひどくて通れそうもない、との情報を得た。 佐藤さんというお宅で、御主人が居ればもう少し詳しい話は出来るのにと、人の良いおかみさんが話した。 |
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佐藤さんの前に古そうな橋が架かっていたので、この道が旧道では無いのかな?と思って聞いて見たが、分からないらしかった。 かなり風化しているので双体道祖神としか分からない。 |
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この様な位置。 | |
後閑川に架かっていた。 | |
地名通りの橋名。 | |
少し戻って県道122号線の手前左側に欠けた石碑発見。 庚申塔の様であった。 |
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その庚申塔に脇に枯れた小川が有り、峠への旧道らしい道跡が見えた。 | |
県道122号線を三軒茶屋方向へ歩く。 | |
足得られた通りにケンチブロックの切れたところから、山道に入った。 | |
が、50mも行くと、言われた通り物凄いヤブなので、すぐさま退散。 | |
県道をゆくと一旦登っていた道が下りとなって、今まさに秋間梅林観光の真っ盛り。 遊歩道を左に行くと辻が有り、そこに古い石碑が有る、と教えられて来たのでその通りに行ってみた。 |
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フクジュソウが奇麗に咲いていた。 | |
教えられた通りに来てみると有りました。 みやま文庫の「群馬の峠」によると「北はるなみち 南みやうきみち」と彫られているらしい。 |
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その石の隣にも大正時代の彫り物で→室田、榛名 ←後閑、妙義 と書かれていた。 |
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ここが間違いなく佐野尻峠のようだ。 因みにむかし、妙義神社に3里、榛名神社に4里で34里、さんしりと言われたのが、いつの間にか佐野尻になったとか。 |
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三本辻のど真ん中に立っていた。 | |
人のいる方向へ行くと堀ノ内方面への旧道となる様だ。 | |
秋間の梅も今が盛りと咲き誇っていた。 | |
梅まつりを始めたところで、梅のゆるキャラさんがお茶目に立っていた。 お餅のサービスもあったので、遠慮なく頂いた。 あべかわ餅で美味しかった。 |
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三軒茶屋に入るとまた石碑が有った。 北榛名みちと書かれているようだ。 |
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秋間川に架かるえぼさわばし、ここを渡ると恵宝沢に入る。 | |
県道はこんな感じに繋がっている。 | |
恵宝沢のバス停。その脇に金網に囲まれた石が見える。 | |
延宝六年と読める。今から335年も前の様である。 桜田門外の変の前辺りだろうか? |
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石の横に説明文が有った。 | |
かなり錆びているバス停。 | |
トウダイグサも温かくなって急に花開いたかんじ。 | |
恵宝沢の石碑を見たので、元来た道を引き返す。 | |
先ほどきた佐野尻峠、石碑の上に石ころが二個載せてあった。 | |
ここから旧道を歩いて見ようと思って、歩いてゆくと、道はだんだん心細くなってきた。 | |
そして道が無くなった。 仕方ないので県道の方向を目出して藪こぎとなった。 |
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県道脇に出ると昔のお墓のようなところだった。 安永六年と云うから、恵宝沢の導標より丁度100年後の物の様だ。 |
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県道わきの旧道らしき細道を下って堀ノ内に到着した。 | |
佐藤さんのお宅前の堀ノ内橋からこの道を通るのが旧道と思えてならないが、こればっかりは、専門家に任せたい。 名も無い峠では有ったが歴史的には、榛名神社と妙義神社を結ぶ観光道路であり当時は相当栄えたらしい。その事は三軒茶屋には旅籠や茶屋が有ったと云う事実。 群馬の峠には、この様に地元の人にも忘れられた峠が沢山有るようだ。 有名な峠より、この様な忘れ去られた峠に日の光を当てる峠歩きをしたいと、改めて感じた峠歩きであった。 |