群馬の峠歩きシリーズNo.18 住居附峠

期  日  2013年6月1日(土)
参加者  CL椛澤 他5名
25000分の1地形図「神ヶ原」

コースタイム;住居附8:45−住居附峠9:35−引き返し点10:30−住居附峠10:50−住居附12:30

西上州は上野村、春にアカヤシオツツジで山頂部がピンクに染まると云う笠丸山の登山口である、住居附集落。
今なお落人伝説が残るひなびた山村である。ここから住居附峠への道は、地形図には破線で載ってはいるが、今では人跡稀な忘れられた峠道である。
私も実際には何処をどう歩くのかさっぱり分からなかったが、地元の人に尋ねれば良いだろうと云う事で、この井戸沢までやってきて、適当に車を停めたのだった。
来てみると、案の定地形図の破線は、今では全く道形が無く、やや離れたところに有る家に寄って道を尋ねる事にした。
此処には一段低い田村家と一段高い所にお住まいの田村家の二軒が有り、一段低い家に寄って、仔細を話し、道を尋ねた。お年寄りの夫婦がいて、ビックリした様すで、「今は歩く人は居ない」話した。
そして、この横の道を行くと、壊れた車が置いて有るので、それを過ぎると、左側の沢に冷蔵庫が三台捨てて有るので、そこを右の沢に入る」と親切に教えてくれた。
駐車した脇には白花のオドリコソウが奇麗だった。
左の一段高い田村さんを横目に行くと、畑で「何処へゆくだ?」と声がする。誰かと思ったら、田村さんのおばあちゃんだった。事情を話す。八倉に高橋さんと言う親戚は無いかと聞くと、有ると云う。話が長くなりそうなので、おばあちゃんには申し訳無かったが、切り詰めて先を急いだ。
お話の通り、がけ下に冷蔵庫が捨ててあるところに来た。
此処を右に入るのだが、微かに踏み跡らしく形跡を認める事が出来た。
しかし、道形は全く無く、目印のテープ類も皆無だった。
落ちの葉散り積もった沢は歩きにくい。
急傾斜を登り上げると踏み跡らしき形が見えたので、帰りは外らに下ってみようと思った
登り上げた。ところが住居附峠だったので、早速オリジナルプレートを付けた。
峠の雰囲気はこんな感じで、峠らしさは有って感じよい。
しかし、それらしき遺物は何も無かった。
住居附峠から八倉小峠へは心細い、道見たいな、獣道の様などちらとも取れない道が延びていた。
殆どヤブは無いが道も無い。
途中の尾根は、間違い易い。ここの尾根を下ってはダメで、左へトラバースする。
しかし、この先で歩ける箇所は無くなり、急斜面の崖になってしまった。
あちこち探ってみたが、ダメなので、残念ながらここで引き返すことに決す。
目標を達成できずに戻り、住居附峠が見えると寂しさが広がった。
住居附峠を改めて見ると、大きな丸太を門の様に組んだ、ものが有った。
何だろう?
ワイヤーを渡す設備かなー?。
峠からの帰りは旧道らしき道跡を辿った。
すると、行きに通った沢に下り着いたので、此処に目印を付けた。
緩やかな沢になると、林道はもう少しだ。
林道に出たところで昼食。
その後は山菜採り参考に早変わり。
皆さん山菜目になって袋いっぱい収穫していた。
私はのんびりアマドコロの写真を撮ったりして時間をつぶす。
  住居附で、田村のおばあちゃんに、無事帰ってきましたよと挨拶した。

聞くところに依ると、一週間前に一人で八倉へ向かった人が居ると云う事だった。また八倉の高橋のおばちゃんの話や、昔のお話が聞けて良かった。
お歳は83歳だと云う。畑の草取りを一人でやっていた。
お元気なうちに再訪したいと思う。
写真を載せるのはダメよ、と言われたので目隠しをさせていただきました。
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