峠シリーズ    松風峠・籾山峠

期  日  2014年2月5日
参加者  椛澤単独

コースタイム;松風峠 金龍寺市営駐車場7:30−松風峠7:40−東屋7:50−金龍寺市営駐車場8:00



今朝は東京でもマイナスの気温だった様で、肌を切り裂くような冷たい空気の中一路太田市へと車を走らせた。
太田呑龍様への車道、朝日が金山を照らす。
大光院境内で早朝散歩していたお年寄り(とは言っても私と違わないかな?)に話しかけて、松風峠の情報を仕入れた。
お話によると昭和30年代、車道を作るのに峠道を切り開いたようで、その時、石の彫り物等が沢山出土したと言う。
その人は当時中学1年生だったと言う。
太田市観光課に問い合わせした時よりしっかりしたお話が聞けて良かった。
教えて頂いた駐車場に車を止めた。
名前の通り松の多い林を車道が通っている。
昨日降った雪が圧雪されて凍結していた。
するとあれれー!(>_<)。
いったいどうしたのー?
これは出番と心構えをしっかり持って、車に近づくと、乗っていたのは御婦人で
「誰か呼びましたか?」と聞くと
「警察とレッカー車を呼びました」との明瞭なお返事」
それでは私の出番は無さそうなので、さっさと通り過ぎた。
峠に着くと御成橋が上を通っているのが確認出来た。
土手を這いあがり峠の標を設置。
うわさ通りの切り通しをコンクリートで固めてあった。
岩佐徹道著「群馬の峠」の載っている写真
峠を通り過ぎ、下って行くと東屋が有る。
この東屋の脇に峠の謂われ書きが有った。
昭和になってから作られた峠として希少価値がある。

貴重な遺構を破壊し、と書かれていて、批判的な言葉と思うが、文部省や県、太田市の連名で書かれている事に違和感を覚える私。
  その横に頭が欠けた松風峠の碑が有った。 
その裏には何か書かれているが完全には判別が難しい。

概ね
太田の名勝地金山の南麓比丘尼の難所
交通の便悪く□□□開鑿については夙に
桐生足利に通ずる近路として昭和
□□□十七年五月松風峠と改名してここに□□
□□由緒□□記す□

○数人の氏名

昭和三十八年七月

こんな感じで彫り込まれている。
東に下ると桐生足利を分ける山並みが遠くに見えた。
一旦車に戻り籾山峠を目指す。

途中、「重要文化財・彦部家住宅」の看板が目に入ったので寄り道をした。
案内に沿って行くとこの様な案内板
取り立てて見る程の興味を示さなかったので、覗いただけで引き返したが主屋のかやぶき屋根をふき替えていたのだけは興味深かった。

コースタイム;籾山峠 桐生南公園8:55−籾山峠9:05−石仏10:10−薮塚温泉10:40−石切り場11:05〜15−籾山峠12:20ー駐車場12:25


桐生市南公園南側の駐車場に車を止めた。
公園内の紅梅は氷に震えて咲いていた。
駐車場から車道を行くと籾山峠はあっという間に到着。
峠を少し戻り、改めて八王子山ハイキングコースに入る。
車道を離れる登山道。
峠に到着。
峠の標識を設置した。
峠から桐生方面の展望は素晴らしい。
峠から薮塚方向には車道が通っていて、懐かしい県道の標識が有った。
まだこの当時は県道に番号は付いていなかったようだ。
旧道を下って新道に出るとその先に「菅塩峠」の指導標が見えたので、早速歩いて見た。
登り上げたところで止めて引き返す。
菅塩峠まで2km以上先なので次回に回すことにする。
県道332号線は直進して薮塚温泉方向へ伸びるが、須田茂著「群馬の峠」に依ると峠道は北長岡へ行くのが本来の峠道のようだ。
左折すると直ぐにゴルフ場の入口になり、その先で狭い道が右に曲がって延びていた。
すれ違いは困難な狭さだが、いかにも旧道らしい雰囲気があった。
真っ赤な鳥居が目立ったので寄ってみると稲荷神社であった。
今回の峠歩きで唯一の石仏。
年代は分からないが、然程古くは無いのかも?
更に行くと菅原神社、これは地形図にも記号が載っていた。
田圃の淵を廻って薮塚温泉に着いた時、お爺ちゃんが散歩していたので、石切り場の場所を尋ねた。
すると丁寧に教えてくれた。
先ずは、ホテルふせじまの手前を左折。
その先の右手に鳥居が見えたので、ここでも寄り道。
温泉神社と薬師様の案内板あり。
薬師様と神社が一体???
温泉神社から本来は戻らなければならなかったのだが、感が鈍くなり、左折して進んだ。
すると、この様な「はんこ石」の看板。
これがはんこ石
その後ヤブっぽい道を行ったが、此処では間違えやすいので本来の道を案内する。
ホテルふせじまを左折すると、薮塚館の前を通り、三角屋根の建物が見えてくる。
薮塚館を過ぎると右折と直進の間にせまい道が有るが、此処は左側、直進の道を選択。
少し行くと尖がり屋根の方向へ右折する二差路があり、此処を右に。
尖がり屋根の建物のフェンス通りに進む。
すると道に突き当たるので此処を右に行く。
すると菅原神社を案内する指導標が有るので、これに沿って左折する。
すると石切り場の看板が現れて直ぐに石切り場となる。
規模こそ小さいものの迫力は満点。
天上の高い所に石材屋のマークが書かれていた。
この狭い所が石切り場の出入口。
足元は板を敷いた道が出来ている。
石切り場を去って薮塚温泉から県道332号線を通って籾山峠に向かう。
これで一周。
峠歩きは終了した。


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