光岳 南アルプス

期  日  2014年7月20・21日(日・月)
参加者  CL椛澤 他3名

コースタイム 20日;高崎3:00=易老渡7:55−面平9:30−三角点峰12:45−易老岳13:20−静高平15:45−光岳小屋16:30
         21日;光岳小屋4:20−光岳4:40−光石4:45−光岳小屋5:45〜6:50−静高平8:50易老岳9:45−三角点峰9:50−
           面平11:30〜12:10−易労渡13:20

20日

中央道、駒ヶ岳SAから見えた中央アルプスの嶺
天気は良好なり。
飯田ICを降り、三遠南信自動車道の矢筈トンネルを越えて国道152の秋葉街道に入る。
更に遠山郷方面へ左折して下栗の里へ進む。
下栗の里は日本のチベットと呼ばれる僻地。
転げ落ちそうな急斜面に家々が立ち並び、それが売りの観光地化しているが、住人は生活が大変だろうと思う。
さて、光岳登山口、易老渡の駐車場は満車状態で、我々は手前の路肩に駐車地を確保した。
その名もロマンに溢れる遠山川、そこに架かる狭い鉄橋を渡るのが光岳登山の始まり。
今日は延々と続く急斜面の登山道をひたすら登るのみ。
ユックリ、ユックリ、一歩ずつ確実に足を運び、呼吸を整えながら登る。
第一のポイントである面平はその名の通り急斜面のなか、ホッとする平らなところで、大きな檜が生えている。
コイチヨウランがひっそりと咲いていた。
アリドオシランは今が盛りと沢山咲いていた。
ギンリョウソウ
キソチドリ

昨日下山しない人が居て、道迷いの遭難となったらしく、救助隊の人が捜索していた。
そのうちに長野県警のヘリコプターが我々の頭上を旋回し始めた。
この深い樹林の中の遭難者を発見する事は相当困難と予想された。
遭難者が無事で居る事を願うしかなかった。
数少ないお花を見つけながら更なる急登を登る。
時折吹く風は爽やかだったが、汗を止めるほどの力は無かった。

コブカンバ、此処まで3時間半、まだまだ先は長い。
見落としてしまいそうなほど小さなフタバラン
第二のポイント、三角点峰に到着。
ここまで来れば易老岳はもうすぐ。
5時間以上かかって易老岳到着。
オサバグサは花がちらほらと咲くので、中々良い格好の写真が撮れない。
ゴゼンタチバナはどこの山に行っても咲いている。
コミヤマカタバミは晴れないと花びらを開いてくれない。
易老岳から一旦下り、それから登り返す。
一カ所だけ雪渓が残っていた。
河原の様な登山道は大変疲れたが、登り上げた先には静高平の水場が待っていた。
そこから湧き出る水は一分も手を付けて居られない冷たい氷水の様だった。
今日は自炊なので、ここで必要量の水を汲んで行く。
木道が出てくると小屋は近い。
亀甲状土
歴史的価値が有るのだが、今一有難味は感じない。
疲れ切ってようやく小屋に到着。
天気が悪くなって来たので、山頂は明日登る事にした。
小屋の内部は木目が美しい清潔な感じで、中に入ってまず最初に温かいお茶の接待が有った事がとても嬉しかった。
7:30消灯。
21日

4:00起床、そのまま山頂へ向かった。
今日は天気が良くなる予報だが、まだ朝霧が巻いていて展望は無かった。
今回は二人が100名山の99座目で、残り1座となった。
光岳からちょっと足を伸ばして光石まで行って見たが、霧は晴れそうも無かった。
光石の基部に沢山咲いていたミヤマムラサキ
小屋に帰って朝食タイム。
予定より1時間遅れで小屋を出発して下山開始。

昨日は疲れ切っていたので撮れなかった写真を今朝写すことにした。
ハクサンチドリ
コイワカガミ
ミツバオウレン
コイワカガミの群落
静高平の水場。
シナノキンバイ
マイヅルソウ
キバナノコマノツメ
コバイケイソウは数年に一度だけ開花するが、今年は外れ年と見えて花のつぼみは一つも見当たらなかった。
ヅダヤクシュ
ニリンソウ
三吉ガレ。
霧が晴れれば展望が良いのだが、残念。
そにうちに太陽が顔を出して樹林に射しこんできた。
またガスが巻いたりして。
三角点峰の手前に、このルートで唯一、危険な岩場が有る。
朝露に濡れて滑りやすいので、慎重に通過した。
ホシガラスよ、遭難者を発見しておくれ。
今日の捜索は面平周辺を重点的にやるらしく、地元で捜索隊が編成されたようで、沢山の人が出ていた。
昨日同様にヘリコプターが轟音をたてて旋回していた。
まだ見つからないようだった。
今日は下りだけなのに、疲れきってやっとこ下山する有り様。
ふーっ(>_<)。疲れた―(>_<)。
下山後「かぐらの湯」に入って二日間の疲れと汗を流して帰途に就いた。
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