槍ヶ岳ー穂高岳縦走

期  日 2015年7月26日〜29日
参加者 CL椛澤 SL中陦 江積 大野 井野

コースタイム
     26日;上高地7:35−横尾11:00−槍沢ヒュッテ14:10
     27日;槍沢ヒュッテ5:30−槍ヶ岳山荘10:15〜11:30−大喰岳12:00−中岳12:45−天狗原分岐13:55−南岳14:25−南岳小屋14:40
     28日;南岳小屋7:05−A沢コル9:00−北穂高小屋10:30〜11:00−北穂高岳11:05−涸沢岳12:40〜14:10−穂高岳山荘14:30
     29日;穂高岳山荘5:50−奥穂高岳6:30〜6:45−前穂高岳9:00〜9:30−紀美子平10:05−岳沢小屋12:15〜12:50−
         岳沢登山口14:40−上高地15:00 

26日(初日)

沢渡からタクシーで上高地ターミナル入り。
2003年8月に歩いて以来12年ぶりの槍穂縦走で、緊張気味の私。
河童橋から定番の風景
爽やかな早朝の風が川面を吹き抜けていた。
キオン咲く登山道。
シモツケソウの可愛らしいお花
今日は槍沢ヒュッテに泊まる。
前回は槍ヶ岳山荘まで一日で行ったが、依る年波には叶わない。
槍沢ロッジはお風呂の入れるので、汗を流してさっぱりしてから夕食をとった。
27日(2日目)

あれ?
左から二人目の方、どなたかな?
昨日からご一緒の、元群馬県勤労者山岳連盟会長の由田さん。
昨日は、ロープワークなどのレクチャーを受けさせて頂いた。
今日は同じく槍ヶ岳を目指す。
まだたっぷり残雪のある槍沢を登る。
ハクサンイチゲと槍ヶ岳
イワギキョウと槍ヶ岳
ヨツバシオガマ
ミヤマリンドウとミヤマダイコンソウ
タカネシオガマ
ミヤマキンバイ
ヒメクワガタ
イワベンケイ
槍ヶ岳山荘到着。
メンバーは槍ヶ岳山頂を目指して登ったが、私は此処から見物していた。
平日なので、名物の山頂まで長蛇の列は無かった。
チシマギキョウ
イワツメクサ
ミヤマオダマキ
ウサギギク
槍ヶ岳から前穂高岳の間には3000m峰が沢山有る。
大喰岳を過ぎ、中岳への登り。
中岳山頂にて。
今回これから最後まで同行した宇都宮在住の男性に撮って頂いた。
中岳の下り。
ガスが巻いていたので、雷鳥がヒナと遊んでいた。
我々に、カメラ目線でポーズをとってくれた。
4匹のヒナが居た。

まだ7月なのに、早くも秋の花トウヤクリンドウが咲いていた。
3000mの稜線は早くも盛夏を過ぎていたのか?
快適な稜線歩き。
南岳山頂。
3等三角点は北を向いて埋設されていた。
今夜のお宿、南岳小屋。
ひっそりしているかと思ったが、頑強な男たちが沢山泊まっていた。

大阪出身で安曇野に住んでいると言う好青年と友達になり、これから最後までご一緒した。
夕食はこんな感じ。
夕食が済んで、時間が有ったので小屋の南の展望台へ。
すると、いままで巻いていたガスがパーっと晴れて、明日歩く大キレットや北穂高岳が目の前に広がった。
あの稜線を歩くのか―。
12年前は小雨の中を歩いたので、全く記憶が無い。
明日の期待を込めてパチリ。
28日(三日目)


これからいよいよ大キレット越えに出発。
名にしおう天下のキレット。
慎重に。
前方に立ちはだかる岩の山
振り返るともう岩山は過ぎていた。
殆ど垂直に近い壁を下る。
ヒェ〜!
でもメンバーは身軽にスイスイ下る。
いつの間にか長谷川ピークを過ぎ、A沢のコル。
一休みする。
平地があり安心して休めた。
北穂高小屋への登り。
もう過ぐ小屋。
北穂高小屋到着。
丁度10:30で食事などの営業開始時間だった。
私は奮発して、ラーメンより高いお汁粉を注文した。
今までで60?年間生きて来て一番おいしいお汁粉の味だった。
小屋前でくつろぐ人達。
ここで、我が会の別のパーティー(坂庭CLほか2名)と合流。
一緒に涸沢岳への縦走路を行く。
眼下に涸沢ヒュッテが見える。
ふーむ。
あそこを行くのかー。
おや?イワオウギがこんな岩場に。
シコタンハコベちゃんは可愛い。
シコタンソウも岩に張り付きながら。
涸沢岳への登り。
涸沢岳山頂で時間をつぶし、ゆっくり穂高岳山荘へ下った。
山荘の夕食。
同室になった九州からのご夫婦と色々お話が盛り上がり、楽しいひと時を過ごした。

しかし就寝後は別のアベックのところから絨毯爆撃され、寝不足気味の同室の人達が可哀そうだった。
私は安定剤を呑んで寝たり起きたり。
29日(4日目最終日)

朝日を待つ。
平日なので場所取りの心配もなくカメラを構える事が出来た。
手前の常念岳が低い。
神々しい御来迎。
雪渓も赤く染まった。
朝食も済み、奥穂高岳へ向かって出発。
いよいよ縦走も今日で終わり、最後の難所は吊尾根と前穂の岩場。
クモマグサが健気に咲いていた。
穂高岳山荘のコルにはガスが流れ込む。
奥穂高岳山頂
12年前は目の前に見えるジャンダルムを越えて、西穂から焼岳を越え中の湯に下山した。
しかし今日は岳沢を下る。

12年前の事で思い出す、と言うか忘れられないのが、馬ノ背通過の恐ろしかったことだ。
奥穂高岳山頂からの展望。
今回歩いた槍ヶ岳から此処までの縦走路が全て見通せた。
吊尾根?を行く。
コメススキ
前穂高岳にて合同のワンショット。
気温が上がって遠くの山を隠し始たので、下山にかかる。
岳沢の下り。
緑の風景の爽やかさ。
日影で休憩。
長い梯子やクサリ場があり、中々岳沢小屋に着かない。
ようやく岳沢小屋到着。
冷たい水の呑み放題。
更に下ると「風穴」があり、ひんやりした風が吹き出していて、半そででは寒いくらいだった。
岳沢登山口到着。
木道を歩いて河童橋。
長かった4日間の縦走も過ぎればあっという間の事だった。
お疲れ様でした。
inserted by FC2 system