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            表銀座縦走コース

期  日  2016年8月7日-9日(日-火)
参加者  CL椛澤 内田 生方ミ 大野 柿沼 高橋ア 宮内 江積 東 堀越 柳田 神宮

タイム; 7日(日)高崎3:55=中房温泉6:55−第一ベンチ7:35−第二8:10−第三8:45−富士見9:40−合戦小屋10:40〜11:00
           −燕山荘12:50〜13:05−大天井ヒュッテ17:10
      8日(月)大天井ヒュッテ5:35−西岳ヒュッテ8:50−水俣乗越10:25〜11:10−ヒュッテ大槍13:50−槍ヶ岳山荘15:20
           −槍ヶ岳16:35〜16:45−槍ヶ岳山荘17:10
      9日(火)槍ヶ岳山荘4:30−槍ヶ岳5:00〜5:20−槍ヶ岳山荘5:40
           槍ヶ岳山荘6:55−槍沢下山道(殺生ヒュッテ西方2870m付近)7:25〜10:00−槍沢ヒュッテ13:00〜13:40−横尾14:55
           −徳沢16:20−明神17:00−上高地17:55=沢渡18:35=相沢病院20:55=高崎0:10

中房温泉に第一駐車場で待ち合わせていた「マイカー回送業者の「日星」の人に車2台を預けていざ出発。
燕岳登山口の看板から、北アルプス3大急登の一つと言われている合戦尾根に向かって一歩を印す。
先週の餓鬼岳登山道には辟易したが、今日は急登とはいえ慣れた道なので気が楽である。
第一ベンチ、第二、第三、富士見ベンチと順調に登った。
名物のスイカを食べる、を合言葉に暑い中汗をふき拭き合戦小屋に到着。
一切れ800円なので、それを半分に切ってもらい、二人で食べた。
とっても甘くて美味しい。
疲れが吹っ飛ぶ気がした。
小屋のテントの中は日差しを避けてスイカを食べる人達で満席だった。
今日は日曜日なので、下山する人達が多く、すれ違いの待ち時間がロスタイムなり、予定時間がドンドン遅れる。
燕山荘に到着。
でもここはスルーして我らが12人は大天井ヒュッテを目指して出発。
いよいよ表銀座縦走路である。
縦走路の先には、その目的地である槍ヶ岳が聳えているはずだったが、下界の熱風が上昇してきて雲となっていた。
こんな岩場やハシゴも明日の為の心の準備となる。
最初は恐る恐るだった人もだんだん岩場に慣れてきた。
遅れに遅れ、ようやく大天井ヒュッテに到着。
夕食はこんな感じ。
大天井ヒュッテは山間に有るので、展望が良くないが、展望台まで登れば、最高の景色が広がるそうだ。
私は逆に戻り、大天荘分岐まで登って槍の夕焼けを撮った。
8日
爽やかな大天井ヒュッテの朝、北、奥、前の穂高連峰が赤岩岳の向こうに聳えていた。
定刻に小屋を出発。
ビックリ平で大展望にビックリ。
更に行くと槍ヶ岳まで展望できる第二のビックリ平が有った。
槍ヶ岳と北鎌尾根
硫黄岳と三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳等が広がる。
西岳ヒュッテから赤沢山を往復しようと思ったが、時間がかかりそうなので、諦めることにした。
西岳ヒュッテからは水俣乗越まで急下降になり、危険個所もあるが我らがメンバーは怯むことなくドンドン下った。
ヤセ尾根は慎重に。
水俣乗越で昼食タイムをとった。
しかし暑い。
東鎌尾根を登り始め、振り返ると左に西岳、右に平らな山頂の赤沢山が見えた。
東鎌尾根は梯子段の連続。
長〜い下りのハシゴもある。
大きな岩の割れ目の一輪だけけなげに咲いていたチシマギキョウ
次々と現れる岩場に疲れ切った私たち。
日曜日の割りに宿泊者が多い槍ヶ岳山荘
宿泊手続きを済ませてから、槍ヶ岳山頂を目指すのは6人
ガスが巻いていたが直ぐに晴れて、垂直のハシゴに取り付くメンバー。
登山者が少なく、渋滞もなく登れて良かった。
そりゃあ嬉しいでしょうねー。
翌日9日
昨日登らなかったメンバーが、朝早くに起きだして山頂に立った。
ちょっと暗かったのでストロボ撮影。
御来迎も拝めて良かった。
小屋に戻ってから朝食、太陽は早くも東の空高く上がっていた。
小屋を7時前に出発。
これから槍沢を下り、上高地を目指す。
槍の穂先はガスに巻かれ始めていた。

殺生ヒュッテ近くまで下ってきたときAさんが足を滑らせて転倒した。
捻挫したらしく足首が痛くて歩けない。
槍ヶ岳山荘には慈恵医大の槍ヶ岳診療所が有ったので、私は直ぐに引き返して先生に診て貰おうとした。しかし、行ってみると先生曰く「本人がここまで来てくれないと診られない」との冷ややかなお返事。槍ヶ岳山荘の人にも頼んだが「ここまで来ていただくか自力で下山すしかない」との返事だった。
私が背負って下るにしても上高地まで背負える訳がないので、仕方なく救助ヘリを要請することにした。
長野県警のヘリコプターは全機で払っていると言う。あちこちで事故が多発していると言う、時間がかかるとも言われた。
そして消防のヘリコプターを手配していただく事になった。
2時間半待ってヘリは来た。
左のオレンジの布は消防の指示で私が大きく振って場所を示しているところ。
先ず隊員が先に降下してきた。
次にAさんとリュックを確保。
ヘリに釣り上げられて
ピンぼけだがヘリに載せられていった。
松本市内のA病院に向かう連絡を受けて、救出作戦は終了した。
1人少ないメンバーは槍沢ヒュッテで遅い昼食をとった。
横尾山荘で小休止。
徳沢園、明神と急いだ。
夕暮れ間近い合羽橋は人影もまばらだったが、放送局の人らしき人だかりが実況中継みたいなことをしていた。
タクシーで沢渡駐車場に到着した我々は、途中の温泉で三日間の汗を流してから。松本市内のA病院に駆けつけ、Aさんを載せて帰途に就き、高崎には0時を少し回っただけで到着出来て良かった。
Aさんは左足首捻挫骨折の診断が下った。
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