槍ヶ岳ー穂高岳縦走
期 日 2020年8月1日~4日(土~火)
参加者 CL椛澤、他2名
タイム 1日 高崎4:50-沢渡7:45-上高地BT8:10-河童橋8:20-明神9:10-新村橋10:40-横尾12:15-一の俣13:40-二の俣14:05-槍沢ロッジ14:50(泊)
2日 槍沢ロッジ5:50-ババ平6:25-大曲7:05-天狗原分岐8:05-播隆窟9:30-殺生分岐10:35-槍ヶ岳山荘11:15~11:30-槍ヶ岳11:55~12:05-
槍ヶ岳山荘12:30-飛騨乗越12:54-大喰岳13:15-中岳14:00-天狗原分岐15:05-南岳15:35-南岳小屋15:45(泊)
3日 南岳小屋6:20-A沢のコル8:35-北穂高小屋10:30~11:20-北穂高岳11:22-北穂分岐11:30-北穂高岳南峰11:40-涸沢岳14:20~14:25-
穂高岳山荘14;50~15:20-西穂分岐16:00-奥穂高岳16:02~16:05-穂高岳山荘16:35~18:05-涸沢岳18:30~18:50-穂高岳山荘17:00(泊)
4日 穂高岳山荘6:25-涸沢ヒュッテ8:55-本谷橋11:20~11:35-横尾12:25-新村橋13:45-明神15:15-河童橋16:05-上高地BT16:15-沢渡16:45
1日 天気予報ではこの四日間晴れ。 コロナ禍に長い梅雨と、今年の山行は散々な目に遇ったが、いよいよこれからは良い日が続くそうだ。 予想通り上高地の河童橋から見る穂高連峰は素晴らしい! しかし清流の梓川は水量が半端ない! この有名な観光地、橋の上の人は途切れることは無いのが普通だが、今日は空の青さが返って寂しく感じるほどの、人の少なさだった。 |
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路辺にはハクサンオミナエシが先ごろを迎え沢山咲いていた。 | |
ルリシジミ | |
ソバナも咲き始め | |
ウツボグサ | |
カラスアゲハか! | |
ヒョウモンチョウ | |
タケシマランの実 | |
オニシモツケ | |
キオン | |
センジュガンピ | |
順調に歩を進めて一の俣まで来た。 | |
シモツケソウ | |
二の俣に架かる橋 | |
二の俣 | |
トリカブト | |
ノリウツギ | |
ヨツバヒヨドリ | |
今夜のお宿、槍沢ロッジに到着。 いつもなら、表のベンチには空席は無いのだが、今日はユックリ腰かけられた。 |
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小屋のところから見える槍ヶ岳の穂先。 |
2日 今朝も素晴らしい天気! まだ6時前なのに、山肌に太陽がさんさんと射していた。 |
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ミヤマママコナ | |
ヤグルマソウの花 | |
ババ平のキャンプ場を過ぎ、槍沢大曲り 水俣乗越への分岐点。 |
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ミヤマカラマツ | |
ハクサンフウロ | |
何とも言えない淡いピンクの透明感ある花弁。 | |
シナノキンバイ | |
ベニバナイチゴ | |
天狗原分岐。 昨年は南岳小屋から此処へエスケープで降った。 |
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ヨツバシオガマ | |
ハクサンイチゲ | |
草木も無くなり、ガレた道を登ると右手に槍ヶ岳が見えてきた。 | |
槍ヶ岳を開山した播隆上人が利用した岩屋で、53日間もここに籠り、念仏を唱えたという。 | |
ミヤマキンバイ とてもきれい。 |
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殺生ヒュッテ分岐 | |
ツガザクラ | |
キバナシャクナゲ | |
やっと槍ヶ岳山荘に到着した。 | |
早速槍ヶ岳に登ろう。 | |
あれ? 登山者が居ないよ? 以前来た時は小屋から長蛇の列が出来ていて、往復3時間かかったのにー。 |
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黄色は若いお花 | |
段々赤く変わって行くらしい。 | |
誰にも邪魔されることなく山頂へ。 | |
遠くの山は雲に覆われてきた。 | |
降りの方が怖いかな? | |
槍から降りた後は、直ぐに南岳小屋に向かって出発。 シコタンソウ |
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タカネシオガマ | |
イワツメクサ | |
タカネシオガマとイワツメクサ | |
タカネスミレ | |
新穂高温泉方面に下る分岐点 | |
振り返ると槍ヶ岳がガスに覆われてきた。 | |
チングルマ | |
大喰岳到着。 この山頂はルートから少し外れているので、うっかりすると見逃すので、注意が必要。 |
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しかし、ここのヨツバシオガマは色が綺麗だ。 | |
イワヒバリ、歓迎のお出迎えか? | |
ミヤマクワガタ | |
タカネヤハズハハコ | |
クモマグサ | |
槍ヶ岳3180m 大喰岳3101m そして 中岳3084m 3000m峰を三座踏破。 |
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ガスが巻いてきた。 | |
この様にガスに巻かれたら行く先が分からなくなる。 写真右下にある〇印が手掛かり。 |
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南岳手前の天狗原分岐。 | |
天気が悪い時に行動する雷鳥発見。 | |
南岳3033m | |
小屋到着前から小雨が降り出した。 小屋は三密を防ぐためにか、宿泊客は少なかった。 |
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3日 昨年と同じく天気予報は芳しくなかった。 しかし、今年は人数が少ないので、大キレット越えをすることに決した。 霧雨が降っていたので一応カッパ着用。 ハイ松の松ぼっくりと赤い雄花? どうやって受粉するのだろうか? |
ガスの中でも間違わない様に標識もしっかりしていた。 | |
此処にもしっかりと。 我々は確認してから行く。 |
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雨は止みそうで止まない。 岩場は滑らないいわだった。 |
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こんなハシゴ? 既に二度来ているが、記憶にない。 |
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ガスっては入るが、行く先々にペイントが有って、安心。 | |
下界の方は晴れていそうだなー。 | |
すると空は青空に変わった | |
のもつかの間、ガスが纏わり着く。 | |
東の方向は遠くの稜線迄展望で来たが、西の方向は完全に雲に覆われていた。 | |
二人はとても元気だった。 | |
長谷川ピークはあれかな? | |
でも分からないまま長谷川ピークを過ぎたようだった。 | |
結構凄いところだ。 クサリを頼りに降る。 |
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イワオウギ | |
チシマギキョウ | |
此処からは北穂山荘に向かって登るだけ。 どうやら厳しい岩場は過ぎたようだった。 |
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でも岩場と言うよりザレていて小石に乗ると滑るし、落石しやすい浮石だらけで、かえって疲れた。 | |
目の前に現れたのは妖怪か! 白いペンキの矢印が上を向いているのが微かに見えた。 ヒィェ~あそこを登るのかー。 |
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難関を突破! もう5mで北穂小屋のテラス到着。 |
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小屋前に人は2人だけだった。 | |
北穂の山頂は本当に直ぐそこ。 | |
北穂高岳3106m | |
少し下り、南峰に少し登ると分岐があった。 | |
北穂高岳 南峰3106m 本峰と同じ標高か? |
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いよいよこれからも危険な涸沢岳から穂高岳山荘への道を行く。 | |
大丈夫かなー?見ている方が怖い。 | |
息つく暇もない岩場の連続! | |
よくもこんな所にルートを作ったものだ! | |
はぁー! まだまだ続くか―。 |
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慎重にお願いしますよ~。 | |
振り返って見たところで何も見えない。 | |
まだまだ続きそう。 | |
あの稜線を歩いてきたか? | |
クサリにハシゴ | |
もう少しで涸沢岳か! | |
でもなかった。 | |
ミヤマオダマキが一輪 | |
そして、涸沢岳山頂 3103m 周囲は何も見えない。 |
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涸沢岳から穂高山荘は約10分 | |
まだ午後3時前なのに、テラスに人影無し。 | |
時間が有ったので奥穂高岳に登った。 穂高神社嶺宮と日本アルプス総鎮守と書かれていた。 |
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こちらにも咲いていた、クモマグサ | |
小屋のテラスには餌を求てか? 人懐っこいイワヒバリがいた。 |
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夕食後、晴れて来たので、急いで涸沢岳に登って来た。 歩いてきた槍穂縦走路がはっきり見えた! 感激! |
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また、奥穂高岳やジャンダルムも素晴らしかった。 | |
ジャンダルムから続く西穂高岳への険しい岩稜帯 以前ご一緒し、今は無き田中さんと水村さんを思い出して、合掌した。 |
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涸沢岳、笠ヶ岳が頭を出して日没を迎えた。 |
4日 今日は前穂への縦走をやめて材デングラードを降ることにした。 太陽が登る前の前穂高岳とそれから延びる北尾根、クライマーのみ行けるルートが鋸の歯のようにギザギザしている。 |
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ザイデングラードを下りパノラマコースから涸沢ヒュッテに向かう。 | |
するとハクサンイチゲとシナノキンバイが咲き誇るお花畑が有った。 | |
涸沢ヒュッテ到着。 | |
本谷橋まで下ったので休憩。ここも大勢の人が休むところだが、今日はとても少なかった。 | |
明神迄来たところで自動販売機でコーラをゲット。 | |
河童橋もごらんの通り。 ソーシャルディスタンスを意識することも無いほどのガラガラ。 |
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いつもはタクシーを利用するのだが、3人なのでバスに乗って沢渡に向かった。 ガラガラかと思って乗ったが、乗ってビックリ満車状態で、我々は補助椅子に腰かける羽目に。 後の方から途中下車の人が降りるたびに、補助椅子を上げ、いったん降りてからまた乗ることを二度も繰り返された。 三密の上にこの乗客無視の詰め込みを見たら、せっかく山小屋の人達が三密対策を真剣にやっていることに対して何を思うやら。 最後の最後で嫌な気持ちにさせられガッカリした。 |