五竜岳・鹿島槍ヶ岳(北アルプス)

期  日 2020年8月29日~31日(土~月)
参加者 CL椛澤 他3名
タイム 29日 八方池山荘8:00-八方池8:50-唐松岳頂上山荘11:20~12:30-五竜山荘15:30
     30日 五竜山荘6:00-五竜岳7:10-八峰キレット小屋11:30~12:10-鹿島槍ヶ岳北峰13:50-鹿島槍ヶ岳南峰14:50-冷池山荘16:45
     31日 冷池山荘6:25-西俣出合10:10-大冷橋11:15  (タクシー移動ー八方ゴンドラ乗り場前駐車場)

8月29日
白馬八方のゴンドラ乗り場はチケットを購入しようとする人達で行列が出来ていた。
係員がソーシャルディスタンスを取るように指導していたが、後列の方は密状態かな?
ようやくチケットが買えてゴンドラに乗りこむことが出来た。
一番上まで購入(^_-)-☆
第一ケルンの八方池山荘から歩き始める。
青空が清々しかった。
白馬三山が見えた。
ゴマナ
タムラソウ
ツリガネニンジン
空はガスってきていつものパターンと化した。
登山者の列、多い!
タカネマツムシソウ
八方池の周りに人はまばら。
でも登山道にはこの通り!。
タテヤマウツボグサは大きくてとっても綺麗。
ウサギギク
丸山ケルンを過ぎて頂上小屋へは尾根通しでは無く、矢印に行くものだと思っていたら、現在は通行止めで尾根を行く。
「唐松岳頂上山荘」と言う長たらしい名前の小屋に到着。
下界では猛暑が続いているのに、此処で休んでいると寒いのでダウンを着込んだ。
夏の終わりを告げるトウヤクリンドウの大きな株が素敵。
頂上山荘から五竜山荘への道のりは長いし、クサリ場も有るので用心して行く。
けっこう高度感あり。
次々と現れる難所。
冷や冷や~~。
岩場を過ぎるとお花を見る余裕が出てきたかなー?
これはハンゴンソウ
オオレイジンソウ
(伶人草は花形、舞楽の時伶人の頭に着する伶人の冠に似たるより云う。牧野植物図鑑より)
コマクサが寒さに震えながらも一輪だけ咲き残ってくれていた。
オヤマソバ
疲れ切ったころガスの切れ間から急に五竜山荘が見えてホッとした。
山小屋はコロナ対策をしっかりやっていてくれるので安心して泊まることが出来た。
私は疲れ過ぎて全部食べられずに残したことが、申し訳なかった。
五竜山荘の皆様すみませんでした。
8月30日
朝から雨が降っていた。(/ω\)トホホ。
でも出発しようとしているうちに雨は止んだ。
でも、また降るかも知れないのでカッパ着用。防寒着替わりかな?
ガスの中、五竜岳山頂到着!
五竜岳山頂を後にして、今日は八峰キレットの難所を越え鹿島槍ヶ岳に登って冷池山荘迄の長丁場。
途中、雲の上に鹿島槍ヶ岳の双耳峰を見れて良かった~。
眼下はこんな感じ。
タカネマツムシソウが一輪
ふと、右手を見ると観音様のお出まし!。
普段の信心の心掛けが良いからか?ありがたや~。
いや?大日如来様か?
お地蔵様か?
解らなくなってしまった。
ブロッケン現象ですかねー(>_<)。
恐々と岩場を通過していると岩稜の先に鹿島槍ヶ岳の雄姿。
ヒエ~!
おおー!
ガスが切れて雄大な鹿島槍ヶ岳
ふと、足元を見るとトウヤクリンドウが満開!
こんなの初めて見た~。
何かご利益がありそう。
息つく間も無く垂直の鉄梯子を登る。
キレット小屋に中々着かない。
岩稜はまだまだ続くようだ。
岩稜を回り込むようにしたら、いきなり八峰キレット小屋が見えた。
疲れた体を休めることにしよう。
温かいうどんでも食べようと思い中に入ったが、小屋の受け付けにメニューが無かったので、アンパン一つで我慢した。
キレット小屋からは岩の登りがあり、その先が有名な八峰キレット。
写真がその核心部。
キレットをハシゴで降るところ、Vサインなんかして余裕のやっちゃん。
キレットを通過して振り返ると何処だったか?
五竜岳もガスの中。
八峰キレットを何なく通過して余裕の三人。
鹿島槍北峰分岐迄やってきた。
北峰到着。
北峰の岩場に咲くチシマギキョウ
そして南峰到着。
バンザ~イ\(^o^)/。
花の季節は過ぎ去り寂しい高原に、イワベンケイはお花と見紛う真っ赤な種子を付けていた。
そしてここにはたった一輪、季節外れのハクサンイチゲが咲き残っていてくれた。
うれしいー(*^▽^*)。
チョット見づらいけれど、雷鳥があっちを向いていた。
子供の監視に余念がないようだ。
ホシガラスは来る冬に備えてハイ松の種を一生懸命食べている。
約11時間かけてようやく冷池山荘に到着した。
昨日と同様、コロナ対策がしっかり出来ていて、これで安心して泊まることが出来る。
残念だったのは、ここのところの悪天候でヘリコプターが飛べず、コカ・コーラが品切れだったこと。
無いとなると余計に飲みたくなるのが凡人の定めなり。
夕食に信州そば?が付いていた。
8月31日
今日は下山日。
下界は猛暑と聞くと下山したくなーい!
冷乗越から赤岩尾根を下る。
以前下ったことは有るが、殆ど記憶に無い。
昨日、五竜山荘で山岳パトロールのお兄さんが「あそこを下るんですかー!」とビックリしていたが、それって?我々を見て、この年寄たちでは危ない!とか思ったのかなー?
たしかに危なそうなメンバーだし(^^ゞ。
降り始めると直ぐにクサリ場が連続していて険しい岩場が有った。

でもそれは少しで終わり、後は普通の登山道で危険個所は無かった。
ダケカンバのある白樺平と言う処らしい。
エゾリンドウが真っ盛り
オオシラビソのモニュメント風仕立て。
高千穂平2049m
約1時間20分でここ迄降ってきた。
時間は少しかかったが、安全第一だし膝を痛めるからユックリ降るんだ。(^O^)。
今回の山行三日間ではカライトソウを沢山見れて良かった。
テンニンソウ
キツリフネ
この花が見れることは里が近いのかな?
すると西俣出合(赤岩尾根登山口)
大冷沢をどのようにして渡るのかな?と思ったが、砂防堰堤の下流側にこの様なトンネルが作られていた。
トンネルの中には所どころ四角い窓があり、川の水が流れているのを裏側から見る事が出来てたのしい。
トンネルを過ぎると広い林道が有った。
以後、広い林道をだらだらと歩けば大谷原に着く。
途中「此処で携帯電話が通じます」の看板有り。
早速タクシー会社に電話して、1時間後位に来ていただくように頼んだ。
あれ?これはどっちかな?
その横にしっかりとした案内板が有ったので迷うことなく歩けた。
大冷沢に架かる大冷橋。
おおつめたはしと読むのか―。

と言うことは大冷沢はおおつめたさわかなー?
橋を渡り切ったところが大谷原登山口でベンチが有ったのでユックリ休もうとしたら、予約したタクシーが見えた。慌てて取り出したザックの中身を仕舞いこんでタクシーに乗った。
気さくな感じのドライバーさんだった。
八方ゴンドラリフト乗り場へ到着。
タクシー料金は8.960円だったかな?
この後、温泉に入るのできょろきょろして居たら??ホテルが入浴出来ると看板が出ていたので、ここに決めた。日帰り施設ではコロナが心配だったが、このホテルは我々だけだったのでユックリ汗を流すことが出来た。

ホテルを出て直ぐに蕎麦屋さんが有ったので寄りこんだ。
私は蕎麦を頼まず豚カツ定食を頼んだ。

その後安全運転の模範の様なゆるい運転をして、運転中に疲れを取りながら帰宅した。
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