県境踏破シリーズ13 野反湖-白砂山-上の倉山-稲包山-四万湖

2006年5月3、4日
参加者 CL椛澤 他3名                    
コース
    3日;野反湖P7:20〜1608m8:20〜1802m9:20〜堂岩山11:20-12:05〜
       白砂山13:40〜上の間山15:20(テント泊)
    4日;上の間山5:30〜忠次郎山7:30〜上の倉山8:30-8:50〜セバトの頭10:00〜
       1852m峰との分岐10:20-11:00〜1563m先のコル12:50〜三坂峠13:30〜
       稲包分岐15:15〜稲包山15:25-16:00〜赤沢峠17:35〜四万湖P19:20

 県境踏破シリーズ13、当初の予定は平ヶ岳〜丹後山のコースだったが諸般の事情により (^^ゞ 一泊二日のこのコースになりました。
 
 例の通り早朝に前橋を出発した我々は、先ず四万温泉の奥にある四万湖のほとり、稲包山の登山口へ私の愛車を置き、早々と引き返し沢渡温泉から、若山牧水の銅像のある暮坂峠へ向かいました。
 峠を一気に走りぬけ六合村ろ通って野反湖へは6時前に到着しました。
 皇太子徳仁親王登山記念碑の建つ駐車場から、白砂山登山口へ一歩を記します。既に二名が我々より先に歩き始めています。直ぐに先に行った一人が帰って来ました。どうやら沢に架かった橋が壊れていて渡れないとの事、我々は取り合えず行く事にしました。
 凍った雪には踏み跡は有りません。しかし、良く観ると微かに道らしき感じがしますので、かまわず進むと道はそれなりに分かります。一旦沢に降る頃もう一人の人が矢張り渡れづに引き返して来ました。

 橋は確かに壊れていましたが浅瀬を渡れば渡れる、との私の独断で一気に渡ってしまいました。靴の中が濡れる事はありませんでした。
 渡渉後は、今回一番真剣にルートを見つける事に力が入りました。勿論踏み跡なぞ有りません。ここぞと思う所を登り始めます。
 取り付いた尾根を登って行くと、後方に凍った野反湖や、浅間山、白根山、横手山等が次々に姿を見せて、思わず感激の声を発します。
 なにしろこのコースは長いのが特徴、堂岩山までに4〜5の偽ピークを登り息も絶え絶え。
 何しろ今日はテント泊の為に、皆さん15kg以上男性の私とサブの哲チャンは18kg以上の負荷です。
 堂岩山に着くと、国境稜線が見渡せます。白砂山はまだ遥か先のほうにとんがって
見えます。
 しっかりアイゼンを効かせて雪稜を慎重に歩きます。滑れば数百メートルは落ちます。緊張に冷や汗がでます。
 白砂山には、我々を追い越した若いお兄さんが一人、テントを張って、恵比寿ビールを飲んでいました。思わず○○さんは咽がごくりと鳴ったのでした。かれは明日、佐武流山に登るそうだ。誰かさんが丁度良いから4人で写真を撮りましょうとの提案。くつろいでいるお兄さんにシャッターを押すように、慇懃無礼に頼むのでした。
 まだ時間が早いので、疲れている体に鞭打って更に先へと向かいます。
 稜線の先には、明日歩く忠次郎や上の倉山が見えています。今日は写真に見えている中央の峰、上の倉山の付近でのテント設営予定でしたが、思いの他体力を消耗したので、急遽「上の間山」の山頂に泊まる事にしました。
上の間山手前には雪が落ちて薮の箇所もあり、急ブレーキがかかりました。
30年前の群大WVの記念プレート。西上州でも見受けました。下の標識は私の手作りです。
いちおう記念写真の撮らないとね
テントの前は雪のテーブルで夕食の準備
テントの周りには雪のブロックで風除けを作りました。
遠くの双子峰が白砂山。   日没 ・ ・ ・ ・ ・
そして夜明け ・ ・ ・ ・
朝から好天に恵まれ、足取りも軽く、は有りませんでした。天気が良すぎて雪が解け始め、滑って危ないのです。
此処まで3時間もかかりました。

うーん、先が思いやられるー。

この上の倉山の先のピーク、東方へ延びる県境は傾斜が急で特に慎重に降ります。
降りきり、思わず振り返ります。  あそこを降ったのかアー
無事でよかったーー
セバトの頭まで来ると目の前に、稲包山が遠くに見えて来ました。しかしまだ遠いなあー。
今回の県境には偶にこのようなプレートが木に打ち付けて有りましたが、目安になるほどは有りません。
 上の倉山からは基本的に降りオンリーと、たかをくくっていたら、小ピークが次々と現れ体力も限界に近づきます。とくに三坂峠からの登りはキツイ、キツイ。
 以前に設置した「西稲包」の標識、疲れていてVサインにも力が入りませんでした。
 稲包山で休んでいると女性の3人組が後から追う着いてきました。我々より若い年代の彼女たちは昨日から同じように国境を来たようです。今晩テントで泊まり明日三国峠に向かうとのこと。凄い!
 稲包の帰り道、熊が我我の姿に驚いて数十m先を横切って逃げて行きました。雪の上だったので足跡がハッキリ残っていました。

 くたくたに成りながらも完走できました。登山口からまた野反湖に向け真っ暗な道、車をはしらせます。回り道して草津の湯に浸かり自宅にはam2:00帰着しました。   感激は苦労に二乗に比例、の方程式は正しかったです。
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