県境踏破シリーズ16
志賀坂峠ー諏訪山ー蓬莱山ーP1(1589m)−八丁峠

期  日 2006年12月10日(日)
参加者 CL椛澤、SL福田 他7名

コースタイム

   志賀坂トンネルP8:40−旧志賀坂峠9:00−諏訪山東ピーク9:00−諏訪山10:05−1212m峰10:25〜11:05
   −車道コル11:10−蓬莱山(1377m)11:45−1589mピーク下登山道13:25−八丁峠13:50−八丁隋道P14:35

国道299号線、埼玉群馬県境の志賀坂峠に今はトンネルが通っている。トンネル入口群馬県側には駐車場が有って、諏訪山の登山口になっているが、この諏訪山は上野村の諏訪山ではない。
私達、
「群馬県境歩き隊」は今日はここから赤岩尾根の第一ピーク所謂P1までを歩くのだ。ネットにはあまり情報のないルートであるが、そんなに心配も無さそうに見える。
 果たして如何なるや!  実は簡単ではなっかのである。
ともあれ、旧道を志賀坂峠に向かって歩いてゆくと「文政年間」と読み取れる石仏が旧道脇にぽつねんと佇んでいた。
上武国境、埼玉群馬県境の稜線に立てば絶好の登山日和となった青空に、秩父方面の展望が素晴らしい。左に見えるは白石山だろうか。
サブリーダーの哲っちゃんがしきりにあの山は良いと皆を誘っている。
県境稜線には森林公社の杭が目立った。道はすっかり踏まれていてとても歩き易い。
957mピークの手前にはなが〜い階段があり、体力が消耗した。数えてみたら150段だった。
まったく行政はろくな階段をつくらんなー。
諏訪山までは何の心配もなくすいすい♪♪
山頂には三等三角点が有り。
稜線は埼玉県側は杉や檜の植林、右は落葉樹の雑木林。このパターンがしばらく続く。
1212mピークから振り返ると諏訪山の姿は既に眼下となり右遠方には二子山岩峰が聳えていた。
おっと!!
右前方には尖がったカッコいい山が見える。?なんだべ?
「曰く、
大ナゲシ
うーむ、素晴らしいー
次の目標は蓬莱山。果たしてどこにあるのや??
中央のトンガリは赤岩尾根のピーク群。良く見ると山に溶け込むように手前にピークが見える。
あれがそーか〜。
ここら辺りまで来ると、人跡未踏。と言うか人が通った気配は全く感じられない。
この様な
木の杭が所々に有ったが、これは大変珍しい物だ。今までの県境には見られなかったものである。
息を切らせて登りついた蓬莱山。さっそく手作りの標識を掲げた。
疲れてはいるがそれほどでもないと見えて、皆さん元気にポーズをとっている。
蓬莱山から眺めた1589m峰は、垂直に近い壁を仕立てて、我々の行く先を阻もうとしているかのようだった。

果たして行けるのだろうか?大変心配になった。
「いよいよ駄目なら戻るしかない」と皆に激を飛ばして前進!
すると、何てこった!険しい岩場に左のような道標が建っているではないか?。勿論道もなければ踏み後もない危険地帯にだ。
見上げるようなピークの手前は何処も簡単には登れそうもない。
ただ一つの岩の弱点を見つけたSLの哲ッチャンは早速ザイルを出して確保の準備。「みんな簡易ハーネス装着!」の号令が出た。
あまり真剣に登ったので写真を撮るのを忘れてもうた。 とほほ
(/_;)
難所をクリアするとさらに難所は続く。直登が無理なのでトラバースを試みる。
「あれ?こんな所に小鹿野町、小鹿野町山岳会の標識が!」
人は絶対通れそうもない絶壁に建っている。どうやら建立当時、ここもルートになっていて、崖の崩落で廃道になったのだろうか。
しかし、無責任としか言いようがない。
結構緊張するトラバース
そして、出た所は例の錆びた標識の建っている赤岩尾根の稜線だった。踏み後もしっかり着いている。

今回、志賀坂方面からこちらに登ったが、これは正解だった。もしも、逆コースを採っていたら危険極まりない岩場の降りとなって、更に緊張をしいられた山行となったであろうか。
八丁峠への道は落ち葉を踏みながらののんびり歩行。先ほどの緊張が解けて心も軽やかである。
八丁峠から八丁隋道駐車場に下って、しばらくしてようやく端正な蓬莱山がその姿を見せた。



今回の山行は最初のんびり、後で緊張と、メリハリのある楽しく達成感の有る充実した山行であった。
次は上信国境の予定だが、降雪間近の季節柄実行できるかは不透明だ。
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