日本中央分水嶺シリーズ 大弛峠〜金峰山〜八丁平

期  日 2013年9月14.15日
参加者  CL椛澤 他2名
コースタイム
      14日;廻目平駐車場6:10−大弛峠10:25−朝日岳12:10−金峰山13:40−大日岩15:25−大日小屋15:50(泊まり)
      15日;大日小屋6:15−大日岩6:55−八丁平7:55−金峰山分岐9:10−金峰山荘10:20〜10:40−廻目平駐車場11:05

14日(初日)
廻目平の大弛峠分岐に有る広い駐車場。
既に2台の車が止まっていたが、果たしてどこに行く人の車だろうか?。
我々は日本中央分水嶺踏破のため前回(6月22.23日)に歩いたルートを繋げる為に、此処から歩く予定。
前回は大弛峠から此処まで足を棒にして、やっと辿り着いた苦い経験をした。
今日はその逆に大弛峠に向かって歩くのだが、果たして疲労はいかん。
峠への道は一度歩いて入るだけに、迷わずグングン進む。
途中、こんな看板を目にしたが、沢登りのコースなのかな?
順調に歩いて?、とは言っても4時間かかったが、大弛峠に到着。
峠には登山者の車が長野県側に所狭しと路上駐車されていた。
舗装された山梨県側は勿論満車だった。
では、これから金峰山に向かって分水嶺を歩きます。
既に林道を4時間も歩いた足には、少しの登りも息が切れる。
ザックの重みが肩に食い込んで痛い。
台風が近づいている為、せっかく朝日岳の山頂も遠望は叶わなかった。
一瞬見えた金峰山。
金峰山山頂の五丈岩。
高山のため、既に紅葉も始まっていた。
金峰山から大日岩へのルートは全く初めて歩くので、楽しみだったが、石がゴロゴロするとっても歩きにくい道であった。
大日岩まで来たら、小川山への案内標識も架かっていた。
大日岩全体を撮ることは出来なかった。
大日岩から下ったところの大日小屋に到着。
私の敬愛する尾崎喜八先生の著書の中の「花崗岩の国のイマージュ」の文中に大日小屋の下りがあり、当初は「八丁小屋」と言っていた事が書かれていた。まだ富士見平小屋も無い頃で、昭和9年頃に建てられたようだ。
まだ「富士見平小屋殺人事件」も起きて無く、平和だったようだ。
私はこの忌まわしい事件を知っているので、この大日小屋も近いし薄気味悪いと思っていた。
水場は小屋のすぐ横に有った。
小さな川の流れなので、汚れていないか心配。
そこで上流に行って見ると湧水点が有ったので心配は無く飲む事が出来た。
大日小屋は鬱蒼とした樹の中に有るので、屋内は薄暗く薄気味悪い雰囲気を醸し出していた。
我々が到着したとき、二人の若者がいて「この小屋の見回りに下の富士見平小屋から来た」と言う。
我々が泊まると言ったら、「それでは一人3500円です」と言った。
ええーっ! ビックリー。
こんなお化け屋敷みたいなところにしては高すぎるように思った。
でもここは避難小屋では無かったんだーと後で思った。
いわゆる素泊り料金だった訳。
15日(二日目)

未明から台風の影響なのか、屋根を打つ雨音が激しい。
今日の予定の小川山は諦めて、八丁平から下る事にした。

テン場には若者2人がテントを張っていた。全部で10張位は晴れそうな敷地だった。
私の持っている、山と高原地図「金峰山・甲武信」には此処から八丁平迄は大日岩を巻くルートが有るが、昨日の小屋見回りの青年に聞くと、その様な道は無い、とハッキリ言われたので、今朝は昨日下った道を登り返した。
巻道をしなかったので結果的に分水嶺をトレース出来て良かったが・・・・・。
雨とガスの中、小川山へのルートを見つける事は一抹の不安が有った。
良く見ると岩に赤い矢印が有ったので、これに導かれて進むと。
大日岩の上だった。
この大きな岩を潜るのかと思ったらそうでは無くて、左に下りる様に印が付いていた。
晴れていれば足元の心配もない滑りにくい花崗岩だが、雨の中では滑りそうで怖い。
幸いガスっているので高度感はあまりないのが幸いだった。四肢を使って慎重にトラバースして大地に降り立った時は心底ホッとした。
地形図(25000分の1)では大日岩の東側を巻く道が記されているが実際は大日岩を横断し西側に出て行くようになっていた。
下図で解るように黒い破線は地形図に記されている。赤線はGPSの軌跡。
大日小屋の位置も違っている。
 
大日岩を西から巻いて稜線に出たところの岩。
八丁平への道は踏み跡もしっかり付いていて、ピンクテープも時折有った。
雨脚は強くなったり、弱まったり。
八丁平にはこの様な指導票が建っていた。
やはり、小川山は登らないで廻目平へ下る道を選択。
6月29日に此処までは来たので、道は分かっていて安心して下る事が出来た。
下りきったところが金峰山への登山道の分岐、林道終点。
その後林道を歩いて金峰山荘へ到着。
東屋で早い昼食を食べた。風雨が強くなり東屋の中まで吹き込んでくる大雨だった。


その後車道を歩いて大弛峠分岐の駐車場へ着いた。
濡れたカッパを脱ぎ捨てて車に乗った時はホッとした。
その後南相木村の滝見ノ湯で二日間の汗を流して、早めの帰宅となった。

分水嶺小川山ルートは積み残したので来年リベンジ予定。
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