日本中央分水嶺茶臼山
期 日 2016年4月9日〜11日
参加者 単独
コースタイム;9日 自宅9:40−羽渕14:30−白川林道ゲート14:50(車中泊)
10日 白川林道ゲート6:30−駒ケ岳登山口8:45−大樽小屋11:20−胸突きの頭14:45−行者岩15:30−茶臼山16:00(テン泊)
11日 茶臼山6:25−大樽小屋8:25−林道登山口10:35−白川林道ゲート13:45
25000分の1地形図「木曽駒ケ岳・宮ノ越」
4月9日(土) 今日は良い天気のはずだったが、我が家を出発する時点で曇り空だった。 |
|
中央道伊那ICを降り、権兵衛トンネル番所トンネルを超えて旧権兵衛街道に出た。 羽渕集落は権兵衛街道から逸れたひと塊あって、知らない人は全く気付かずに通り過ぎてしまうだろう。 丁度良いところにバスの待合室が有ったので、ちゃっかりバイクを置かせていただく。 |
|
権兵衛街道を権兵衛峠に向かい途中から右、奈良井林道に入る。 ※標識には奈良井林道と有るが白川林道とも表記されて居る地図もある。明日登り上げた分水嶺の稜線上にも白川方面とか白川林道と書いてあった。 |
|
分岐から1.1kmで栃洞沢と合流する出合にゲートが有って、ここからは車は入れない。 広い道なので車で行けば、楽を出来たのに残念。ここで今夜は車中泊とした。 |
4月10日(日) 重たい荷物を担いで3日間の旅に出発。 今日も予報に反して曇天。 |
|
奈良井川と地形図などには書いてあるが、やはり白川橋となっていた。 白川なのか? 上流には黒川もあるし。 |
|
望遠で撮る白い山。 茶臼山? |
|
林道は爽やかな風が吹き渡っている。 | |
水量は多く、雪解け水を集めているのだろうか。 分水嶺の地図を見ると、この川が茶臼山を源として中央アルプスに深く切れ込んでいて、日本海に流れて行くのだ。 |
|
林道脇には美味しそうなフキノトウがたくさん顔を出していた。 今夜の料理の具にしようと少し摘んだ。 |
|
2時間15分で登山口に到着。 | |
駒ケ岳登山道入口と書かれていた。 | |
最初、雪は無い沢沿いの登山道を行く。 | |
しかし直ぐに登山道を埋めるように残雪が有った。 | |
昨年9月21日に歩いた分水嶺へ到着。 | |
日当たりのよいところでは雪もなくゆっくり休める。 | |
しかし大樽小屋辺りから積雪は増した。 | |
今日の行動予定は此処まで、と計画していたが時間も早いので、更に先へ行こうと決心。 | |
分水嶺の折り返し点、胸突きの頭に立った。 見えているのは将棋頭山 |
|
将棋頭山の右手には主峰の木曽駒ケ岳が高く聳える。 | |
まだ時間が有るので行者岩へ向かった。 | |
行者岩にはこの様な看板が有った。 分水嶺歩きの私としては一言、分水嶺は左右どちらもそうではないのかな? |
|
更に頑張って茶臼山山頂に到着。 | |
2600m以上の山だけあって雪は多いし空気が冷たい。 | |
後方が山頂。 直下に良い場所を見つけたので、ここでテントを設営した。 |
|
夕方になってようやく薄曇り、西日が薄っすらと射してきた。 すると微かに御嶽山が見え、白く立ち昇る噴煙、思わず両手を合わす私だった。 |
|
更に空は明るくなり、明日の期待が高まる。 | |
南方の木曽駒ケ岳も真っ白に輝く。 | |
これは明日歩く予定の稜線が北に向かって延々と連なる、 | |
遠方に聳えるのは経ヶ岳、あれからここまで分水嶺を繋げて歩いた。 | |
テントの外はマイナス1.5°Cそんなに寒くは無い。 しかし、余りの疲労に昼から気持ちが悪く、何も食べられない状況だった。 せっかく摘んできたフキノトウも萎びたまま。 お腹が空かないのだ。 |
|
(テン場の茶臼山山頂から伊那市方面の夜景) |
4月11日(月) 昨夜は起きたり寝たりの繰り返し。夜中から強風が吹き荒れている様子は、風の強さで解った。 幸い、テントは直接風に吹かれることは無かったので良かった。 まだ暗い4時ころから起きてガスを燃やしテント内を温めたり、お湯を沸かしたりして時間を過ごす。 |
|
写真では分からないが、横殴りの吹雪の世界が広がっていた。 これでは到底、縦走は無理だと判断して、元来た道を降る決心をした。 |
|
降るにつれて風は弱くなり降雪も無くなった。 | |
大樽小屋ではゆっくり休んだ。 水場の確認もした。 |
|
白川分岐、ここでは降雪も無かったみたい。 | |
白川林道に降り立つ頃は今までにない青空が広がっていた。悔しーっ。 | |
爽やかな気持ちよい青空。 | |
13:45ゲート到着。 愛車は無事だった。 |
|
羽渕集落に戻ってバイクを回収。 | |
ついでなので、バイクに乗って姥神峠への道を確認した。 たまたま畑仕事していた人が居たので確認。 下から登り上げるとここに着く。 此処を上に上がる。 |
|
すると民家の脇を左に行く道が有る。 | |
それを真っ直ぐ行けば姥神峠だと言う。 その人曰く、バイクでも行けるそうだ。 その後高速道路は居眠りが恐ろしいので、一般道をのろのろしながら帰宅したのは20:00頃だった。 結局、分水嶺を初めて歩いた距離は、三日間かけて胸突きの頭から茶臼山までの間600mだけの結果に終わった。 この周辺の分水嶺歩きは、秋まで延期しようかと弱気になった山行だった。 |