清水岳2.603m(しょうずだけ・北アルプス)途中撤退
期 日 2023年7月16日(日)
参加者 単独行
タイム 猿倉4:10ー白馬尻小屋5:10~15ー雪渓入口5:40~50ー雪渓終点6:40ー岩室跡7:05ー岩室跡上部7:15~30(引き返す)ー岩室跡7:40ー
白馬尻小屋10:00~10:30ー猿倉11:30
7月14日(土) 自宅を午前11:30に出て猿倉に15:20到着。既に駐車場は満杯?かと思ったら、奥の方に空きが有ったので、停めることが出来てホッとした。 ナンバーを見ると関西・四国・東北を初め各地方から来ている様だった。 目立ったのは富士山ナンバーが 4~5台あった事。 レンタカーも結構多かった。 |
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未だ寝るには早いので付近を散策。 駐車場の奥から更に行くとごうごうと音を立てて流れ落ちる白馬岳から流れ落ちる雪解け水。 |
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猿倉荘前に数人居るだけの静けさ。 | |
白馬岳に連なる稜線には未だ雪渓が多く残っているのに驚く!。 下界の暑さを知らない世界が有った。 お蔭で車中泊も、シュラフを掛けて寝るのに丁度良い気温だった。 |
7月16日(日) 朝3時半に目が覚めた。 朝食をとり4時10分に、未だ薄暗い中出発した。 |
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暗い雲が空を覆っていて、気持ちが晴れない。 | |
ふと、後方を見ると地平と雲の間に明るい日差し見えて、よし!と言う気持ちになった。 | |
お馴染み!白馬尻小屋の歓迎挨拶。 | |
でも小屋は畳まれて居て姿かたちは無かった。 因みに右上の黄色い建物はトイレ。 |
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小屋から雪渓入口まで少し山の中を歩く。 途中、川を眺める箇所あり。 冷たい川の水が、暖かい空気を冷やして、壮絶な風景なり。 |
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雪渓入口からは軽アイゼンを装着。 快適に歩けた。 因みに私より先に歩いているのは1~2人だろうか?。アイゼンの跡が見える。 ベンガラの痕を忠実に辿って行くと、途中で消滅、少し行くと又現れる。 これを繰り返しながら、先の見えない雪上を行く。 帰りは大勢の登山者が踏み跡をしっかり付けたので、よそ見しても大丈夫な感じだった。 |
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雪渓を過ぎて陸に上がると急登で、雪渓の上には落石がゴロゴロ。 | |
まだ岩室まで行かないがミヤマキンポウゲが足元を明るく咲いていた。 | |
また、この様な流れの中を横断する箇所があり、水量が多い時にはどうするのか?心配になった。私はスムースに渡ることが出来た。 | |
岩室跡を過ぎるとお花畑が広がっていた。 | |
クルマユリ全開! | |
この花はノビネチドリか?テガタチドリか? 考えているうちにくらくら目まいがして、危うく滑落しそうになった。 あれ?何かおかしい。そのうち立って居られなくなり、近くに有った石の上に腰を下ろした。 しばらく休んでから立ち上がろうとしたが、どうもふら付く。 このままでは足場の悪いこのガレ場を歩くことは難しい。 思い切って、今日の予定は止めて下山しようと決断した。右手の手根管解放手術の後、集中力に欠け、頭がボンヤリする事が有ったので、無理は出来なかった。 |
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ユックリ下山することに集中して、降った。 今日は登山者が多く、下りの私は登りの人に道を譲ったりしながらユックリ歩いた。 雪渓が終わる箇所に来ると、大勢の皆さんがアイゼンを外したり、休んだりしていた。 |
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下からは続々と登って来る。 | |
凄い人数だ。 | |
団体だか、個人だか解らないが、追い越す姿は見れない。 | |
ようやく雲の下に降りて来た。 | |
まだまだ続く行列。 (私の山の原点の一つが、この大雪渓の降りだった。24歳前後の私、有る年の晩夏、猿倉から歩き始めた職場の仲間4人と順調に登っていたが、四国沖に台風が来ていた。でもその時点では全く台風の影響は無く、無風でもあった。しかし、二時間も登った頃から吹き上げる風が強くなった。当時、カッパでは無くポンチョが主流の時代、吹き上げる風に曝され、成す術もなくびしょ濡れになった。1人が先に、2人が私の後方に。この二人は下山する!と言い、仕方なく私は先を行く1人に追い付くべく、歩いたが追い付けなたっか。半袖の腕は紫色に成り寒くて止まることは出来なかった。ただひたすら歩くのみ。 やっとの思いで村営宿舎に到着。倒れ込むように小屋に入った。内では達磨ストーブが燃えていた。(助かった)と思った。 そして次の日、今日の様に下山していると、下から白髪の老人が杖を突き、しかも背筋を伸ばした姿で目の前に現れた。言葉を交わしたかは記憶に無いが、その時思ったことは、私も白髪に成ってこのご老人のように成りたい!と思った事だった。) |
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暖かい空気を雪渓が冷やし、ドンドン雲が沸き立ってゆく。 この壮大な風景を撮れたことで、今回の山行は満足しよう。 |
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麗人草 | |
キヌガサソウ | |
朝は1人も居なかった白馬尻小屋 今は沢山の人でごった返していた。 腰を下ろして休んでいると横に大阪の団体だと言う人が腰を下ろした。 昨日は白馬山荘に止まったが、悪天の為白馬岳には登らなかった!と言った可哀そうな話しが聞けた。 生駒山に登りたいと言うと、日暗し峠が良いと教えて頂いたが、土地勘のない私にはさっぱり解らなかったのが残念だった。 |
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猿倉荘迄の道は車道を歩くので心配なく歩ける。 ピンク色のエゾアジサイが見事に咲いていた。 |
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その横ではピンクからブルーへグラデーションのアジサイが有ってビックリ。 | |
相変わらず猿倉荘前に人は数人しか居なかった。 丁度登山者の居ない時間帯か。 |
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ソフトクリームを食べたいと買いに行ったら扱ってないらしい。 残念だったが、代わりに「雪どけサイダー」を奨めて頂いたのでこれを呑むことにした。 良く見ると「栂池自然園オリジナル」と書いて有る。なぁ~んだ。大雪渓ではなかった。 今日は日曜日、気になる事でお医者さんに見てもらうにも休みでは駄目だ。 【翌日】家でのんびりしていると会社から電話が鳴った。 今日は休みですか? えっ今日は日曜日でしょう? 何言ってるんだい!今日は月曜日だよ そんな事は無いですよ、日曜日です。 やり取りしているうちに月曜日だとようやく気付く私だった。やはり(/ω\)脳がやられているな。 |