中山道・木曽路(奈良井宿~藪原宿)
期 日 2023年12月17日(日)
参加者 CL椛澤他9名
タイム 奈良井宿10:00ー鎮神社10:40ー中の茶屋11:25ー鳥居峠12:10ー御岳神社12:30ー
藪原宿・そば処(おぎのや)13:30~14:50ーJR藪原駅15:00~15:51
「木曽路はすべて山の中である」島崎藤村の「夜明け前」の冒頭の言は有名だ。 私も夜明け前は読んでいる。しかし良かったことは微かに覚えているが、内容の殆どは忘却の彼方である。 これからは登山より街道歩きが主となる年代になったので、先ずその手始めにここを選んだのであった。 某HPによると駅前に駐車場は有るし、無料とも書かれていた。でもそれは書かれた年代には無料だったのでしょう。 何れにしろ、今日はここから鳥居峠を越え、藪原の宿迄歩こうと言うもの。そしてJR中央本線藪原駅から電車に乗って奈良井駅に戻る計画。 |
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一日1回500円とお手頃価格設定は嬉しい。 | |
奈良井宿は中山道、江戸から数えて34番目の宿(次)で、丁度中間位置になると言う。 | |
中々楽しみな街道歩きができそうで、楽しみ~。 | |
ではここで出発の記念写真を。 | |
ほっほー!我々だけの貸し切り街道。 確かにもう12月の中盤を過ぎようとしているこの時期に歩こうとするのは、チョットいかれてる?(-_-;) 天気予報では木祖村の最高気温はマイナス1度だし最低気温はマイナス5度となっていた。峠歩きが心配な気温である。 |
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殆どの店が未だ閉店中で開店しているお店は少ない。 その中でも目敏い我がメンバーの女性陣、何かを見付けた様だ。 何々? |
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五平餅を売っていると言う!。 それも、三本だけだと~v(*^_^*) |
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目出度くゲットしたTさん、あちち~と言いながら食べていた。 | |
おっ!と、九曜星の御紋、我が家と同じだーと写真を撮った。 あれ?Kさんが写っていた~。 |
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ここは中山道名勝「鍵の手」 道がクランクに曲がっているところ。 |
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奈良井宿も外れに近いところに高札場有り。 | |
曰く云々。 | |
水場云々。 | |
その先、宿場の外れには鎮神社(しずめ) | |
ここからいよいよ山道、鳥居峠に向かって登って行く。 | |
まだ寒いので防寒はしっかり、毛糸の帽子必着。 | |
三体の石仏、真ん中だけしっかり残っていた。 馬頭観音様 |
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峠道にはこの様な鐘が所々に設置されていて。熊避けの注意を喚起していた。 | |
気温はマイナスだが登りは矢張り身体が温かくなる。 | |
幸い橋は乾いていて滑る心配は無かった。 | |
するとその先に人間味あふれる石仏が(´ω`*) 誰かに似ている? |
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一里塚ではなく一里塚跡 | |
一里塚はその面影をとどめていない様だ。 | |
所謂車道には鳥居峠の標識は無く、少し高台にこの標識は有った。 見渡すにも斜面に標識が有るだけで、神社も遥拝所も見当らない。 私が敬愛する尾崎喜八先生は、尾崎喜八詩文集第7集夕映えに立ちてのなかの「木曽の旅から」の中の一節に・・・清楚で人懐っこい木曽の乙女のようなササユリの花は6月の半ば、鳥居峠とその周辺の岨道にも咲いていた・・・と、私の好きなお花の一つをとり上げていた。 また・・・木曽川と奈良井川とを南北に振り分けて、西に御嶽とその裾野の大観とをほしいままにする海抜1197mの鳥居峠は、木曽に遊ぶ旅人の一度は立ってみなければならない処だと、私ばかりか既に多くの先人たちも思っている・・・と、中央分水嶺の事も記されていて、先生のご興味が同じだと言う事、私は嬉しくなった。 |
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私の勘違いで、鳥居峠の名の元になった鳥居は、更に藪原側に降ったところに有った。 | |
先ずは神社に参拝。 | |
建物は決して厳かな物でもないが、私は手前に建つ円柱の石柱に興味を覚えた。 まさか?諏訪の御柱の起源では?とも思わせるが、そんなことはないだろうな。 それとも鳥居の上の部分が欠落したのかな? |
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御嶽山眺望所、遥拝所ではないのかー? | |
こんな感じ。 御嶽山は雲の中でしたー。 |
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おおー!眼下には藪原宿~。 | |
鳥居峠由来書き | |
神社yを下ると車道の交差するところから石畳に変わった。 寒いのでまだ、昼食をとっていない。 村人が居たので「この通り周辺で蕎麦屋は有りませんか?」との質問に快く答えてくれたやや若者殿は的確な道順を指導してくれたのだった。 |
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迷わずに着いた、そば処「おぎのや」と、どこかで聞いたような名前のお蕎麦屋さんだった。 店内は長いテーブルがこたつ櫓のようで、足下にはヒーターのホットカーペットが敷いてあった。あたたか~い。 まだJR藪原駅からの登りは時間が2時間近く有ったので、お蕎麦をゆっくり頂いて、何となく貸し切りっぽい雰囲気に呑まれて、大げさではないが、傍若無人な振る舞い感で、席を立たないで居る。 と、そこに店のご主人が遠慮がちに「次のお客様がお待ちなので~」と小声でおっしゃった。 はたと気付いた我々は直ぐに会計を済ませて外に飛び出た~(>_<)。 |
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すると外は小雪がちらつき、時に横風に乗って雪が横に流れる、吹雪状態。ちょっと大げさかも。 | |
藪原駅到着~(*^_^*)。 |
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駅舎の中に待合室が有って、風に吹かれる心配は無かった。 やく1時間待っていると電車がやって来た。 小雪舞うJR中央本線藪原駅、絵になる一枚が撮れた。 |
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約4時間掛けて歩いたところを6分で奈良井駅に到着。 初めてインストールしたモバイルスイカが使えそうなので、使うのが楽しみだったが、両駅とも無人駅とかで、乗降ゲートは無く、お初のスイカ使用は持ち越しとなった。 駅前に停めておいた車、駐車料金をポストに投函し、二台で帰途に就いた。 変化に富んだ楽しいハイキングが出来て良かった~(^^♪ |